うつ病と戦う
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うつの要因

うつ病の科学的な原因は何か? 2012年現在でも、これだと断言できるうつ病の原因は確定していません。大昔からいわれているのが「遺伝」です。大昔は「うつ病」なんて概念はありませんから「気がふれる」なんて言い方をしましたが、精神的に変わっている人がいる家系には、精神的に問題のある子供が生まれると、まことしやかに言われてきました。これは身体障害も一緒です。「先祖のたたり」で障害者が生まれるとも言われたものです。でも、うつ病患者に共通したDNAの問題が指摘されたことはありません。そして現在、有力視されているのが「神経伝達物質の欠乏」説です。脳の中の神経の刺激(情報)の伝達には、セロトニン、ドーパミン、アドレナリン、ノルアドレナリン、などの神経伝達物質が欠かせません。神経伝達物質があるから、人間は意欲を持てたり、活動的だったり出来るのです。

投薬でうつ病になる。

薬にもいろいろあって、高血圧を抑制する「レセルビン」には、血圧を下げるのと同時に、神経伝達物質を減少させてしまう作用があり、この薬を服薬している2割程度の人が「うつ状態」になるそうです。このように人工的に神経伝達物質を減少させるとうつに病になる人々が出ることから、うつ病の原因として神経伝達物質の欠乏が有力視されているのです。

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