うつ病と戦う
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老年期のうつ

最近のご老人は元気な方が多いです。特に定年時期の65歳前後は、昭和の頃と比べて、「まだ働ける」という意識を持つ方が多いです。そのような状況の中で、定年退職の日が来て、収入が年金だけになって、毎日出勤して疲れるまで仕事をしていた人が、一日中家にいる生活になったらどうなるでしょう? そして、歳の近い親類や友人の死を目にする機会が増えたらどうなるでしょう? 家には奥さんはいるでしょうが、一人の時間も長く、自分の将来のことばかりを考えるようになったとしたらどうでしょう? うつ病になる方がいるというのは無理からぬ話だと思います。自分の増えない収入や、近親者の死、自分の死、を考えれば不安にならない方がおかしいかも知れません。肉体的な衰えや、五感の衰えも来ます。ただし、老年期のうつは、認知症と間違われやすいので、専門家の意見を聞いて、適切に対処して下さい。

老年期ということ。

人間は誰でも老年期を迎えます。物忘れが増え、睡眠時間が短くなり、食欲も細くなります。目や耳が悪くなり、手足の筋力も衰えます。これは一見、うつ病にも、認知症にも見えます。でも、全く病気でないことも多いです。若い頃と違って、自分の身体が自分の思いどうりに動きませんが、それも自然の範囲です。不安な場合は、医療機関で相談しましょう。

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