うつ病と戦う
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仮面うつ病

うつ病になると、現われる症状は様々です。抑えつけられるような「抑うつ気分」物事に挑戦したくなくなる「意欲減退」などは精神症状ですが、胃が痛くなって、実際に胃潰瘍になったり、無理なことは何もしていないのに背中に激痛が走ったり、身体的症状(痛みや苦痛)を伴うこともごく普通です。普段、病気や障害と縁のない頑丈な方が、強いストレスにさらされ、うつの症状が出始めると、精神的な症状には全く気付かず、身体的症状だけを訴える方がいらっしゃいます。このようなタイプのうつ病を「仮面うつ病」といいます。本当はうつ病が原因なのに、内科や外科ばかり受診して「問題ありません」と言われ続けるパターンです。本人が痛いというので、湿布くらいは出るでしょうか。仮面うつ病の方が鈍感なわけではありません。人は誰でも「自分は正しい判断をしている」と思うものです。いちいち以前の自分と比較してみたりはしないものです。

笑っていても、うつ病の可能性があります。

うつ病というと、落ち込んで暗くなっているイメージがありますが、職場など人前では、満面の作り笑いをして、自分の弱みを一切見せず、一人になるとうつ病の症状に苦しむ方がいます。これを「ほほえみうつ病」といいます。他者からは気が付かれにくいですが、取り繕っていても行動が変わってくるものです。気が付いたら、医療機関の受診を促してあげましょう。

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