うつ病と戦う
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7人に1人はうつ?

うつ病はけして特殊な病気ではありません。例えば、厚生労働省の調査では、2008年度の「うつ病・躁うつ病の総患者数」が100万人を突破しているのです。日本の労働人口(15歳から64歳まで)が6500万人くらいですから、日本の働ける元気な人たちの「約7人に1人はうつ病」という例えが成り立ちます。これくらい患者の数は多いのです。患者数は年々増える一方です。増えている原因は、多くの人が精神的に不調を抱えると、我慢し続けるよりも、精神科などの医療機関を受診することが多くなったことが挙げられます。内閣府の2007年の調査では、「身近な人のうつ病などのサインに気付いた時、精神科に行くように勧めますか?」という問いに対して、およそ9割の人が「行くように勧める」と回答しているのです。このように、最近は「うつ病」や「精神科」に対する敷居が低くなってきているようです。

うつ病は心の風邪?

昔はうつ病になると、周囲から、その人の人格までも否定されかねない勢いでしたが、いつからか、「うつ病は心の風邪」といわれるようになりました。その結果、うつ病は誰でもなる病気と思われるようになった半面、すぐ簡単に治ると誤解されました。近年は、ちゃんとした治療が必要だという意味合いを込めて「心の骨折」と例えられるようになりました。

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