うつ病と戦う

うつ病は、心と社会の問題

多くの先進国で、「心の病」が大きな問題となっています。日本でも子どもの不登校や退職後の自閉傾向など広く例をとると、あらゆる世代でメンタルヘルスの軋みが起きているといえるでしょう。そしてこうした問題の最たるものとして取り上げられるのが、いわゆるうつ病です。

うつ病は心の病気であり診断にあたって客観的な基準はありません。そのため自分がうつだということを認めない人がいる一方、実際にそうでないのに都合よくうつと思いたがる人もいます。これらはいずれの場合も自他に悪い影響を及ぼします。

うつ病は実際には大変危険な状態であり、進行が進むと神経的な支障をきたし、自殺願望に発展してしまうこともあります。一方仮面うつは社会的な問題となっており、不正な保障の受給などの不合理性、しわ寄せを受ける職場からの不満を引き起こしています。

うつについてしっかり理解することで、以上のような問題を抱えている方への手助けになれば、という思いから、このサイトでは最新の研究に基づいたうつの基本的な情報を載せています。すこしでも心当たりのある方、周囲にうつ病の方がいるという方にもとても役に立つことが書いてあると思いますので、是非ごらんになってみてください。

急速に一般化したうつ病

今では当たり前のように耳にする「うつ病」ですが、昔はここまで一般的な病気ではありませんでした。

うつ病が一般的に知られるようになったのは2000年以降ではないでしょうか?うつ病をまねくストレス社会になっていったからこそ、患者が多くなり、自殺者が増え、社会問題になった記憶があります。

今では日本人の約15人に1人が経験する身近な病気で、妊娠中の女性や母親になりたての女性では3人に一人がうつ病になっているそうです。なので、皆さんはもちろん、周りの友人たちの中にもうつ病の方がいるかもしれません。ストレス社会だからこそ、誰でもうつ病になりうる身近な病気なのです。

現代の自殺者数

実は20代の死因のうち50%が自殺によるものだそうです。その自殺者の多くがメンタルに何かしらの問題を抱えているとのこと。若者のメンタルヘルスが低下することで経済的損失になることから、現在の日本社会の重要な課題だと言えます。

こうした現状から、平成22年に厚生労働省がうつ病等対策プロジェクトチームを立ち上げ、様々な対策を実施しています。自殺に関する分析を進めたところ、無職者や独居者などの方は自殺のリスクが高く、また、職についていてる方の自殺率も上昇傾向にあるのだとか。こうしたことから、対策チームでは悩みのある方に対して必要な支援を実施しているそうです。

うつ病の人への対応の仕方

うつ病だと打ち明けられたら。またそれが身近な人だったらあなたはどうしますか?

うつ病の人に対しては精神的なストレスを与えないことが大切です。

例えば、なにげなく「頑張れ」と応援するだけでもうつ病の人にはストレスになってしまいます。「すでに頑張ってるのに…」「ちゃんとやってるのに…」などのように思ってしまい、否定されているかのように感じてしまいます。

ほかにも、元気を出させるための気分転換に旅行など外出に誘う行為もストレスになってしまいます。

身近な人がうつ病になったら自分たちでどうにかしようとするのではなく、専門家やお医者さんにアドバイスをもらい、うつ病の方がゆっくり休むことができるように環境を整えてあげることが大切です。

うつ病になりやすい人って?

うつ病になりやすい人の代表的な特徴として、真面目さが挙げられます。真面目な人ほど人一番責任感が強く、ストレスが溜まりやすくなります。他にも完璧主義な方などもストレスが溜まりやすい性格と言えるでしょう。ストレスを発散させるためには、趣味などを作ってそこで発散させることが良いかと思います。

そのため、趣味がないという方は、可能であれば自分が好きになれる趣味を作ってみましょう。真面目で無趣味な方はストレスが溜まり、発散の場がないためうつ病になる可能性が高くなります。

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