うつ病と戦う
HOME薬・病院での治療 > 抗うつ薬以外の薬

抗うつ薬以外の薬

うつ病と言っても、現れ方は個人個人で違います。不安感があり、イライラや焦りにつながり、気持ちが高ぶった状態が続く時は、抗うつ剤と合わせて「抗精神薬」を処方してもらいます。そうして気持ちを安定させることで、治療の効果を高めていきます。気分の変動が激しく不安定な時は、炭酸リチウムなどの「気分安定薬」を処方してもらいます。気分が落ち着かないままでは、安定した生活パターンを維持することが難しく、うつの症状である「不眠」や「食欲不振」が重症化する可能性があります。不安感が強く、緊張や焦りやイライラが出る時には、「抗不安薬」を処方してもらいます。不安は良くない連想を呼び起こすことがあり、マイナス思考になり、最も悪いパターンとしては自殺念慮につながる可能性もあります。こう見てきたとおり、うつ病にもいろいろあって、抗うつ薬だけでは十分な治療効果を得られないことがあります。

不眠は大敵。

抗うつ剤と合わせて処方される薬を見てきましたが、一番良く一緒に処方されるのが「睡眠導入剤」です。最近の薬は「薬物依存」になることも少なく、睡眠効果も数時間で切れるものも増えています。不眠は、精神も肉体もどんどん追い込まれていきます。うつ病に限らず、精神疾患では「十分な睡眠をとること」が、治療の大きな柱になっているのです。

このページの先頭へ