うつ病と戦う
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特殊な治療法

うつ病に効果的な治療が確立されていなかった、1930年代後半に使われるようになった「電気ショック療法」をご存じの方はどれくらいいらっしゃるでしょうか? うつ病患者の頭部に電極を付け、100ボルト前後の電流を2~3秒通電させる方法です。この治療法の問題点は、脊椎を骨折する危険があったこと、精神病院内で患者を脅すための手段として使われたことなどがあり、薬物療法が導入され始めると、顧みられなくなりました。この危険で怖い電気ショック療法なのですが、最近は、「無けいれん通電療法」という治療に姿を変えています。その方法は、全身麻酔をかけ、筋弛緩剤を投与し、けいれんを抑え、頭部に電気刺激を与える方法です。この方法はなぜうつ病に効果があるのかまだ解明されていませんが、治療効果が高く、自殺の危険が高いなど急ぐ場合や、抗うつ薬の効果が出ない場合などに、行われることがある治療だそうです。

日照時間を増やす「光療法」

うつ病の中でも、季節の変化に左右されやすい「季節性感情障害」の方に有効とされるのが人工的に日照時間を増やす「光療法」です。方法は、2500ルクス程度の強い光を1分間に数秒見つめることを1~2時間繰り返すものです。実施がなかなか難しい面がありますが、抗うつ薬の服薬よりも効果のある患者さんもいるということで、注目の治療法です。

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